赤兎馬赤兎馬EC運用支援

外部ツール月額ゼロ|Claudeに『BSR×レビュー増加速度』から競合売上を推定させた話

#生成AI #AI活用 #EC運用 #Amazon物販 #ネットショップ運営 #ClaudeAI #競合調査

「競合が月にいくら売っているか」——EC 運用で一度は知りたくなる数字です。

世の中には市場調査 SaaS が複数あり、月額数千円〜数万円で競合の推定売上を出してくれます。便利です。ただ、うちのように SKU も限られていて、見たいカテゴリが 1 つに絞れる場合、月額を払い続ける必要はあるのか?と立ち止まりました。

結論から言うと、公開データ(BSR =売れ筋ランキングとレビュー件数)と生成 AI があれば、競合売上の「レンジ推定」は内製できます。開発は数日、ランニング費用ゼロ。もちろん万能ではありません。この記事では、実際に Claude と対話しながら組み立てた考え方と、精度の限界・答え合わせの仕方まで、正直に書きます。

※本文中の金額はすべて説明のための 仮の計算例 です。

なぜ「外部 SaaS を使わない」を選んだか

判断基準は 3 つでした。

  1. 見たい範囲が狭い:横断で全カテゴリを見る必要がなく、自社が戦うカテゴリ 1 つに絞れる
  2. 必要なのは確定値ではなくレンジ:意思決定は「この価格帯は月商 100〜300 万円ゾーンか、1,000 万円超ゾーンか」が分かれば十分
  3. 外部依存を減らしたい:SaaS の仕様変更・値上げ・提供停止のリスクを持ち込みたくない

逆に言うと、全カテゴリを俯瞰したい/週次で数百 SKU を機械的に監視したい会社は、素直に SaaS を使うべきです。「自社で回るか」は要件次第で、SaaS が悪いわけではありません。

推定ロジックの骨子(BSR × レビュー増加速度)

公開情報から取れる材料は主に 2 つです。

この 2 つを Claude に与え、「この BSR 帯・このレビュー増加速度なら、月間販売数はどのレンジに収まりそうか」を カテゴリ 1 つに絞って 推論させました。カテゴリを絞るのがミソで、横断すると BSR と販売数の関係が崩れて精度が一気に落ちます。

判断基準(if-then)に落とすと、こんなイメージです:

売上レンジは、そこに 想定販売価格帯 を掛けるだけです。

精度の限界と、どう答え合わせしたか

正直に書きます。この推定は確定値ではなくレンジで、外れることもあります。誤差要因は:

そこで、自社商品で答え合わせをしました。自社は実売数がわかっているので、同じロジックに突っ込んで推定を出し、実売と比較する。ズレの傾向(何倍上振れ・下振れするか)を掴んで、他社推定に係数として反映する。これで「桁を外さない」精度には持ち込めました。

この作業をやらずに他社の数字だけ出すのは危険です。必ず自社で校正してから使ってください。

推定売上が分かると、何が変わったか

意思決定が変わった、というのが率直な感想です。

数字がなかった頃は「なんとなく強そう/弱そう」で判断していたのが、「レンジで戦況が見える羅針盤」ができた。それが一番の変化でした。

まとめ:SaaS を使うか内製するかは要件次第

自社の EC がどの価格帯・どのニッチで戦うべきか、競合の売上規模感を掴むところから見直したい方は、店舗 URL での無料 EC 診断もやっています:https://ec-sekitoba.jp/#contact

引用元
・Amazon Best Sellers Rank の仕様:Amazon Seller Central ヘルプ「ベストセラー商品ランキング」 ・カテゴリ別販売手数料・FBA 料金:Amazon Seller Central 公式(カテゴリ・時期で変動するため最新は公式参照)

関連サービスAI内製化道場(社内に「作れる人」を育てる月額プログラム)EC運用支援