ページ改善を、ずっと感覚でやっていました。
「なんとなくこの商品が弱い気がする」「そろそろ画像を変えたほうがいい気がする」。気がする、で手を動かしていたわけです。
先日それをやめて、自社で運営している学習ポスターの楽天店の全12商品を、一度ぜんぶ「採寸」してみました。結果が思ったより残酷だったので、共有します。
やったこと:全SKUの文字数を機械的に測っただけ
改善案を考える前に、まず現状を数えることにしました。測ったのは商品名・キャッチコピー・説明文の文字数です。
楽天の上限は商品名が全角127文字、キャッチコピーが全角87文字。この枠に対して、自店の各商品がどれだけ埋まっているか。それだけです。
改善のアイデアは一切考えず、ただ測る。これが良かったです。
結果:レビューが多い商品ほど、文字を使い切っていた
出てきた数字を並べたとき、少し気まずくなりました。
- レビュー295件の主力商品:商品名125文字(上限127文字)。ほぼ使い切り
- レビュー6件の商品:商品名48文字。キャッチコピーは空欄のまま
きれいに相関していたのです。売れている商品ほど作り込まれていて、売れていない商品ほど手が入っていない。
因果は分かりません。作り込んだから売れたのか、売れたから手をかけたのか。おそらく両方でしょう。ただ確実に言えるのは、手をかけていない商品が、手をかけられないまま放置され続けていたということです。
順番が逆になっていました。売れていない商品こそ、まだ触っていない伸びしろが残っているのに。
全12商品で、同じ6文字を捨てていた
もうひとつ、見つけたときに声が出たものがあります。
全12商品の商品名の冒頭に、そろって「【送料無料】」と入っていたのです。
送料無料であることは大事な訴求です。ただ、それを商品名の冒頭6文字に置く必要があったかというと、別の話です。楽天の商品名は検索の対象になる場所で、127文字しかありません。その貴重な6文字を、12商品すべてで同じ表現に使っていました。
送料無料は他の場所でも伝えられます。この6文字は、お客様が実際に検索している言葉に充てるべきでした。
ついでに、実績を示すバッジ画像の日付が14ヶ月前のまま止まっている商品も見つかりました。更新した記憶がないので、たぶん作ったときのまま置きっぱなしです。
どれも、気づけば今日ゼロ円で直せるものでした。気づいていなかっただけです。
競合を測ったら、戦い方の前提が変わった
ついでに競合も1店だけ同じ物差しで見てみました。
- 競合:63商品、レビュー計4,000件超
- 自社:12商品、レビュー計653件
商品数で5倍、レビューで6倍以上の差です。この数字を見て、「品揃えで追いつく」という選択肢は現実的に消えました。同じ土俵で殴り合っても、体力の差がそのまま出ます。
これは落ち込む話ではなく、戦う場所を選び直すための材料です。12商品しかないなら、その12商品を上限まで作り込むほうが、13商品目を作るより先です。
この経験から使える判断基準
私たちが得たものを、そのまま使える形にすると2つです。
1. ページ改善は、着手前に「採寸」する
改善案を考えるより先に、上限に対する充填率を出してください。商品名が何文字中何文字埋まっているか、キャッチコピーが空欄の商品はないか。数えるだけで優先順位が勝手に決まります。センスは要りません。
2. 商品数で勝てない相手には、正面から行かない
競合のSKU数とレビュー数を一度測ってください。桁が違うなら、品揃え勝負は避ける前提で戦略を立てる。持っている商品の作り込み密度で差を取りにいくほうが、現実的です。
最後に、正直な注意書き
ここに書いた数字はすべて自社の実測値で、他店に同じ相関があるとは限りません。「レビューが多い商品ほど作り込まれている」も、私たちの店でそうだった、というだけの話です。
ただ、自分の店を一度採寸してみることには、たぶんどの店にも意味があります。感覚で改善していた頃には、この6文字にもキャッチコピーの空欄にも、たぶん一生気づけませんでした。
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