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検索順位を「点」で見るのをやめた話|楽天の公式APIで順位レポートを内製した

#生成AI #AI活用 #EC運用 #楽天市場 #ネットショップ運営 #楽天SEO

気になったキーワードを手で検索して、自店の順位を確認する。これをずっとやっていました。

問題は、確認するキーワードを自分で選んでいることです。自分が思いつくキーワードしか見ていないので、そもそも視野の外にあるものには一生気づけません。

そこで、公式APIを使って自店の順位をまとめて計測する仕組みを作りました。Claudeと相談しながら実装しています。作ってみて分かったことを書きます。

作ったもの:順位を「面」で取る

やっていることは3ステップです。

```
① 楽天市場の公式APIで自店の全商品を取得
↓
② 商品名・商材から検索キーワードの候補を自動生成
↓
③ 各キーワードで検索し、自店商品が何位に出るかをまとめて計測
```

スクレイピングはしていません。公式に提供されているAPIの正規利用の範囲で完結させています。ここは最初に決めた線引きです。

キーワード候補の生成にはAIを使いましたが、出てきた候補が実際に使われる言葉かどうかは人が確認しました。AIは商品名から関連語を大量に出せますが、その中には検索されることのない言葉も混ざります。ここを通さずに使うと、順位表がノイズで埋まります。

分かったこと1:点で見ると一喜一憂する

手で確認していた頃は、主力キーワードが3位から5位に落ちると焦っていました。

面で見ると印象が変わります。検索順位は時間帯・在庫状況・競合の広告出稿などで日常的に揺れます。1つのキーワードの上下は、多くの場合ノイズです。

見るべきは「自店がどのキーワード帯にどれだけ載っているか」の分布でした。上位に載っているキーワードが何本あるか、圏外のキーワードが何本あるか。この分布は、日々の揺れではあまり動きません。動いたときは本当に何かが起きています。

分かったこと2:順位が高いのに売れていないキーワードがある

これが一番の発見でした。

まとめて計測すると、次の2種類が同時に見えます。

手で1つずつ確認していたときは、この対比が見えませんでした。順位が高いキーワードを見て満足していたわけです。

分かったこと3:だから改善の優先順位は順位の低さで決めない

順位表を眺めていると、つい一番順位が低いキーワードから直したくなります。ですがそれは、たいてい正解ではありません。

優先すべきは、こう考えます。

> そのキーワードで売れたときに残る広告後粗利 × 伸ばせる余地

つまり順位改善は、SEOの課題ではなく利益配分の課題として扱ったほうが判断しやすい。順位表と粗利表を並べて初めて、どこから手をつけるかが決まります。

正直に書いておく限界

この仕組みで見えるのは、公開されている検索結果の並びだけです。

「順位が見えれば売上が分かる」わけではないということは、はっきり書いておきます。順位は打ち手を決めるための材料の1つで、それ以上ではありません。

AIを入れて変わったこと、変わらなかったこと

変わったのは、確認のコストです。手で10キーワード調べていたものが、まとめて計測できるようになりました。だから「思いついたキーワードだけ」という制約が外れました。

変わらなかったのは、何を見るかを決める仕事です。どのキーワードが自社にとって意味があるか、順位を上げたときに利益が出るか。ここは人が判断しています。

AIで速くなるのは収集と整形で、解釈と判断は残ります。むしろ収集が速くなったぶん、判断すべき量は増えました。ここを見誤ると、大量のデータを前に何も決められなくなります。

まず1つやるなら

仕組みを作らなくても、今日できることがあります。

自店の主力商品について、思いつくキーワードを10個書き出して順位を確認し、それぞれの商品の粗利率を隣に並べる。それだけで、「上げるべきキーワード」と「上げても意味がないキーワード」が分かれます。

順位を上げる作業に入る前に、上げた先に利益があるかを確認してください。

店舗URLでの無料EC診断もやっています:https://ec-sekitoba.jp/#contact

なお本文中の内容は考え方の粒度にとどめており、具体的な実装手順やプロンプトは記載していません。

引用元
・商品検索・ジャンル情報の取得仕様および利用規約:楽天ウェブサービス(Rakuten Developers)公式ドキュメント ・検索順位・商品情報の表示仕様:楽天市場 RMS ヘルプ ※検索順位は時間帯・条件により変動します。本文中の知見は自社での計測に基づくものです。

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