「広告後粗利」を出したのに、月末の実利益と合わない。原因はたいてい計算に入れ忘れている費目です。この記事では、広告後粗利の計算から漏れやすい5費目と、それぞれ「モール明細のどこで確認できるか」を1行ずつまとめました。600字強で読み切れる棚卸しチェックリストです。
①決済手数料(販売手数料と別に載る)
販売手数料とは別枠で、カード・コンビニ等の決済手数料が数%引かれます。Amazonは販売手数料に内包されるケースが多い一方、楽天は決済会社別に明細計上、Yahoo!は決済手数料が別項目で出ます。
- 楽天RMS →「決済サービス利用料」明細
- Yahoo!ショッピング →「ストアクリエイターPro > 売上管理 > 決済手数料」
②ポイント原資(通常時と変倍時で負担が変わる)
楽天のスーパーSALEやお買い物マラソン期間中は、店舗負担ポイントが通常1%から10%超まで動きます。同じSKUでも時期で利益率が数ポイント動く、地味に大きい費目です。
- 楽天RMS →「販促サービス利用料 > 店舗ポイント原資」
③システム利用料・振込手数料の按分
月額固定費(システム利用料・出店料・振込手数料)をSKU別損益に按分しないと、主力SKUの利益を実態より高く見積もります。売上比か粗利貢献比のどちらでも良いので、必ず配賦する。「按分していない=実質ゼロ計上」と同じです。
④返品関連コスト(返金+往復送料+再検品)
返品率5%のカテゴリで返金額だけ引くのは甘い。実際は往復送料・再検品工数・再販不可なら廃棄までが乗ります。「返品率 × 平均往復送料 × 返金額」で目安を出し、SKU別の返品率が高いものは別建てで追う。
⑤保管料・長期保管手数料(滞留在庫でじわじわ効く)
FBAは月次保管料に加え、365日超えの長期保管手数料が別枠で発生します。滞留SKUは「粗利は出ているのに保管料で溶ける」構造になりがちです。
- Amazon Seller Central →「レポート > 支払い > 手数料の内訳」
料率・費目名はモール・時期で変わるため、最新は各モール公式(Seller Centralヘルプ / 楽天RMSマニュアル 等)を必ず参照してください。上記は説明のための一般的な費目整理です。
まとめ|まず自店の数字で棚卸ししてみる
この5費目を差し引いた「本当の広告後粗利」で並べ直すと、主力SKUと赤字SKUの順位が入れ替わることがあります。ROAS・ACoSの目標値を動かす前に、まず棚卸しの入り口として使ってみてください。
赤兎馬では、5費目込みの広告後粗利を店舗URLからレポートする 無料EC診断 を行っています。按分や実額集計まで自社で組むのが大変な方は、まず現状の可視化からどうぞ。
→ https://ec-sekitoba.jp/#contact