「決めたのに、誰も動かない」を潰したかった
EC運用の週次会議で「広告を絞る」「在庫を追加発注する」「商品ページを直す」と決めても、翌週になると誰も動いていない。事務の問題ではなく、意思決定から実行までの遅れが、その週の広告後粗利をそのまま流していた。
2026年5月から、この「決定→議事録→タスク化→共有」の一連を、生成AIを組み込んで自動化する仕組みを社内で運用している。実装の詳細は伏せるが、考え方だけメモしておく。
仕組みの流れ
社内・関係先との定例会議は、必ず文字起こしを残す運用に統一した。共有フォルダに文字起こしドキュメントが入ると、5分おきの監視が拾い、タイトルに含まれる語句で会議の種類を振り分ける。この振り分けはAIを使わず、単純な文字一致でハードガードにしている。判断のブレを入口に持ち込みたくなかった。
振り分け後は、生成AIが要約・決定事項・タスク抽出・担当者の分類を行い、議事録ドキュメントの作成、管理シートへの追記、チャットへの共有、進行役への完了通知までを自動で行う。以前あった「音声ファイルから文字起こしする経路」は廃止し、「文字起こし済みドキュメントが入口」の1系統に統一した。入口を1つにすると、失敗したときに原因の切り分けが速い。
人が残る場所
- タスクの最終確認と期限の決定
- 会議で「決めきれなかったこと」を要判断として扱うかどうか
ここをAIに任せると、後で「そんなつもりで言ってない」が起きる。最終判断は人、AIは下ごしらえ、という線引きは崩さない。
うまくいった3つの理由
- 振り分けをAIに任せない:入口の判定は決定的なルールで固める
- 出力の型を固定する:「決定事項・タスク・担当・要判断」の4列構造から逸脱させない
- 失敗しても人に通知が飛ぶ:黙って止まる設計にしない
EC実務への着地
議事録の自動化は事務の省力化として語られがちだけれど、EC現場で効くのは別の理由がある。週次会議で決めた広告の削減・在庫の発注・ページ改修が実行されない限り、その週の広告後粗利は改善しない。人間の記憶と手作業の転記を、意思決定から実行までの動線から抜くことで、遅れが縮む。
自分のチームに当てはめる前のチェックリスト:
- 会議は文字起こしを残す
- タスクは担当と期限を必ず付ける
- 決定事項と要判断は分けて記録する
- 共有のために人が転記しない
数字は今回出さない(仕組みが利益にどう効いたかは、広告後粗利の推移と紐付けて別記事で書く予定です)。
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「決めたのに動かない」に心当たりがあれば、まず意思決定から実行までの動線を見直すところから。店舗URLでの無料EC診断もやっています:https://ec-sekitoba.jp/#contact