生成AIで画像を作っていると、数日前に通った構図が今日は断られることがあります。2026年9月9日、自社で運用している教育系ブランドの公式SNS動画でそれが起きました。分かったのは「拒否は確率的で、粘るほど利用枠が溶ける」という一点です。
9月5日は通り、9月9日は断られた
お風呂で使う知育ポスターを扱う公式アカウントの動画で、場面画像を生成AIに作らせています。9月9日、「母親と幼児が浴槽で向かい合う」構図が安全判定で拒否されました。同じ構図の別の回は、9月5日には通っていました。
問題は拒否そのものより、その後の挙動でした。当時の実装は拒否の理由を記録しないまま、同じ指示文で6回試し、約5分を使っていました。何が引っかかったのか、後から誰にも分かりません。
再試行を消すのではなく、範囲を絞った
最初は「拒否はすぐ失敗扱いにして、理由を台帳に残す」方針で直しました。ところが実測すると、拒否された5場面のうち3つは同じアカウントでの2回目で通りました。拒否は確率的だったわけです。
そこで、同じアカウントでの3回までの試行は残し、別アカウントへ切り替えて粘る処理だけを外しました。全部消すと、通るはずの絵まで落としてしまいます。ただし同じ日、拒否の再試行が30回を超えたことも一因となって利用上限に当たりました。粘りは無料ではありません。
人が残るのは「表現をどう変えるか」
方針は決めました。浴槽の中は避け、脱衣所やパジャマ姿で同じ場面を表現します。そして、台帳にすでに書き込まれている過去の指示文は、人が書き換えます。仕組みを直しても、過去の指示文には遡らないからです。どう言い換えれば意図が残るかは、機械に決めさせる部分ではありません。
EC実務への当てはめ
商品イメージ画像を生成AIで作っている店舗でも、同じことが起きます。子ども向け商品、肌に触れる商品、入浴やスキンケアまわりの構図は、判定の当たり外れが大きい領域です。
判断基準はひとつ。同じ場面で2回断られたら、再試行ではなく構図を変える。3回目以降の粘りは、通る確率よりも利用枠と担当者の待ち時間を消費します。画像の利用枠と人の時間は、ページ制作の原価そのものです。
出す前のチェックリスト3項目です。
- 拒否されたとき、その理由を記録に残しているか
- 再試行が利用枠を溶かしていないか(回数の上限を決めてあるか)
- 過去の指示文に、同じ構図が残っていないか
まとめ
仕組み側で直せるのは「無駄に粘らないこと」と「理由を残すこと」まで。表現を変える判断と、指示文の書き換えは人の仕事として残ります。
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